出版社内容情報
マルクス主義、実存主義、プラグマティズムをはじめ、科学哲学、倫理学、美学、宗教哲学、思想史研究における研究動向、ニューアカデミズム、日本文化論学派などの思潮動向を分析研究した戦後日本思想史研究の成果。
内容説明
戦後日本には西田哲学のような独創性をもった哲学は形成されていない。しかし、…戦後日本の社会・経済発展のなかで、哲学思想は重要な役割を果たしている。それは日本人の思考方法、行動様式、価値観に対するよりどころを提供してきたのである。それゆえ、戦後の日本哲学を整理・研究して、日本哲学史を戦後(現在)まで書きつぐことは、必要なばかりでなく、可能でもある。本書は、まさにそうした試みの一つの成果である。
目次
上篇 戦後日本哲学の主要流派(マルクス主義哲学研究;日本における実存主義哲学の盛衰;プラグマティズムから分析哲学まで)
中篇 戦後日本哲学各分野の研究(科学技術哲学と戦後日本の発展;倫理学研究と日本社会;美学研究と日本人の美意識 ほか)
下篇 80年代日本哲学の新思潮(非合理主義哲学の再興;日本文化論学派;日本および東洋伝統哲学に関する探究)
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- 流れの中で