出版社内容情報
農家は自立してくらしている。だから食べものを「作って食べて余ったらく売る」。これが「農」の原理だ。食べものについては、農の原理にしたがうしかない。そこを忘れるれるから「食」が歪む。
内容説明
食と農は同じ原理で…むらと都市は異なる原理で…40年にわたる農村巡礼のなかに、都会育ちの著者が感受した異と同のハーモニー。
目次
序章 農と食は同じ原理を持つ
1章 広がる「食べごと」ちぢこまる「食生活」(豊かな「食べごと」の世界;食べごとの原イメージ ほか)
2章 つくることと食べること(この40年の食と農;なぜ旬はなくなったか ほか)
3章 農から食へ発信する(感覚がリクツに負けた食生活;国際化から考え始めない ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたきたお
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都市の視点に立つ「経済論理」と「環境保護」に対するアンチテーゼとして、農の視点からの食の原理を紹介。農から都市に向かって発信しつづけることの大切さを説く。【「食べごと」とは】昨今の食生活の豊かさは、裏返せば食べごとから味だけを取り出した貧しさである。生活全体から「食」だけを取り出し、さらに味だけを取り出す。その結果の貧しさを、タテにもヨコにも無限に広がる食べごとの豊かさと対比してみることも、近ごろやかましい「日本型食生活の定着」のための必要事であろうと思われる。(P30)2006/01/01
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