出版社内容情報
自立したむらの人間は権利を必要としないが、自立する条件のない都市では管理されることを拒むことができない。だから、よりよい管理を求めて権利を行使。むらと都市の原理的差異を明らかにし「すみわけ」を説く。
内容説明
むらと都市は異なる原理で…食と農は同じ原理で…四十年にわたる農村巡礼のなかに、都会育ちの著者が感受した異と同のハーモニー。
目次
1章 むらはむらである(“むら”と都市、その異質性と「すみわけ」;権利の社会と自立の社会;むらが持つ生活感覚としての“自治”)
2章 むらを見つめる(農業における地域主義の衰退と再生;農人語録―村びとの感性をたずねて;農村社会の継承―四つの革命の中で)
3章 敢えて、むらへ呼びかける(“農業の教育力”はどこから生ずるのか;農村婦人の生き方の広さと深さ;「時間の空間化」と「空間の時間化」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KiKi
1
この本に出会えたことをまずは感謝したいと思います。 KiKi が漠然と頭の中で思考しながらも、どうにもこうにも整理がつかなかったある種の問題意識に1つの視点を与えてくれた本だったからです。 この本に書かれていることは、KiKi がかつてこのブログでご紹介した、内山節さんの著作に書かれていたことと、根っこには同じ問題意識・感覚があり、それを別の切り口から切り出した本。 そんな印象を受けました。 本書の構成は3章に分かれていますが、著者の「社会に対する視点のキモ」は第1章に集約されていると感じます。 2011/04/21
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- 和書
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