出版社内容情報
「自然正世」は昌益の理想社会。循環と生態保全を重視する自然観、皆労協働と平等互恵の社会観、直耕ノ労働倫理に根ざす人間観を基礎とする自律・循環・協働の社会。一面的な昌益理解を排し、昌益思想に迫る。
目次
第1部 安藤昌益の自然正世論(自然正世論の成立―親鸞から安藤昌益へ;自然循環と再生循環―農耕社会から拡張循環社会へ;民衆主権と協働社会―地域協働体運動の全世界的追求;万人一人と正人皆成―直耕の衆人から正人への過程;活真互性の矛盾認識―対等な関係と相互転化の視点;自然正世論の展開―近未来的発展の追求)
第2部 安藤昌益とマルクスと近未来(安藤昌益とマルクスの過渡期社会論;始源思想から高次思想の成立へ)