開発援助の光と影―援助する側・される側

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開発援助の光と影―援助する側・される側

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  • サイズ A5判/ページ数 254,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784540950193
  • NDC分類 610.8
  • Cコード C3336

出版社内容情報

4年連続世界一となった日本のODAは、いかなる貢献と影響をもたらしているか。食料・人口・環境問題の解決に直結する日本の農業ODAの実態を、インドネシア・マレーシア・フィリピン・スーダンを舞台に検証する。

内容説明

本書では、人口・食料問題と直結する農業に対する援助の役割の解明を目指した。われわりの食卓に結びついているアジアやアフリカの農業の現場で、日本のODAがいかなる貢献と影響をもたらしてきたのか、そして今後どのように改善すべきかについて問う。日本と密接な関係にあり、すでに多額のODA資金が投入されてきたインドネシアとフィリピンを主たる対象として、可能なかぎり現地調査にもとづく生の資料を手がかりとして問題の解明を試みた。特に「緑の革命」をもたらした多収穫品種と、それを支える技術的・社会的条件の分析に焦点を当てた。

目次

序章 日本のODAと世界の食料・農業問題の帰趨
第1章 稲作近代化への技術協力
第2章 開発援助への新たな視点
第3章 生産性と安定性を備えた農業の創造
第4章 緑の革命・農地改革と所得分配
第5章 開発における「政府の失敗」とNGO活動の限界
第6章 「アラブのパンかご政策」の破綻
終章 日本の援助に未来はあるか