出版社内容情報
戦後50年の教育思想の新たな展開。高度成長期を支えた「発達と教育」論の呪縛からの脱出、日本の中のマイノリティである障害児・在日朝鮮人の教育などを考察して教育者に必要な時代認識とは何かを提示する論集。
内容説明
戦後教育学の果たした役割を今日的な視点から見直し、日本の近代社会の中での子ども観、「高度成長」期のなかで展開されてきた発達と教育、生活と学校教育、日本のなかのマイノリティである障害児、在日朝鮮人の教育、さらに国家と市民社会と教育の問題、人権思想についての今後の展望を論じるアンソロジー。
目次
第1章 教育者に必要な時代認識は何か
第2章 教育思想の土台に人間の生を
第3章 「金次郎主義」がはらむ両義性
第4章 「発達と教育」論の呪縛からの脱出
第5章 生活知と学校知
第6章 「一緒の教育」が問いかけるもの
第7章 国際理解と多文化教育
第8章 教育は「国家」から自律できるか
第9章 人権思想は近代を超えられるか