出版社内容情報
南国の太陽の下、生き生きと遊ぶ自然児あまとんさん。お転婆だが純粋な少女の生き方が、読者に潜む〈子どもの心〉を鮮やかに甦らせる。ほうかい屋、富山の薬売り、お遍路さん、飴売りなど、大正期の風物も楽しい。
内容説明
明治の終わり近いある夏の日に月足らずで生まれ落ちた女の子は、やがてギリシャ神話の女人族(アマゾネス)にちなんで「あまとんさん」と呼ばれるようになった…。見るもの聞くもの触るものすべてに驚き、喜び、悲しむ少女が、田舎の町の平凡な日々を大事件の連続に変えていく。「大正デモクラシー」の花開く南国に育ち、傑出した婦人活動家となった著者の心に生きる“永遠の子ども”の物語。