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出版社内容情報
ヒンドゥー教徒の既婚女性である証し・額のポットゥ。誇りと尊厳の象徴を消さなければならなかったのはなぜ? 民族、宗教対立が激化するなかで、明るく、たくましく生きる女たちの姿を、静かにインサイド・レポート。
目次
ウダップへようこそ
台所小屋は料理教室
邪悪な視線
水汲み
のびのびしている女たち
誰のための避妊か
やわらかな家族の間柄
干し魚を売る
村を揺るがす駈落ち事件
女だけの秘密の儀礼
消されたポットゥ
ウダップの人たちの生きる道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東雲
4
ポットゥとはヒンドゥー教の女性、特に既婚女性が額に付ける紅のことを指す。長い黒髪を真ん中分けにした額の真ん中にある、白亳のようなあの額の赤い丸です。スリランカの小さな村ウダップでの滞在を始めた時、村の女性は彼女の前髪をピンで留めポットゥを施した。それはウダップに住む女性達のアイデンティティーでもあった。しかしスリランカで暴動が起こりシンハラ人がタミル人を迫害し始めた時、彼女たちは額のポットゥを、タミル人であることを消して生きなければならなくなった。スリランカの少数民族の生活を描いたドキュメンタリー。2015/07/04