出版社内容情報
宮澤賢治を訪ねて「小作人たれ!農村劇をやれ!」と言われた若者がいた。仲間とともに繰り広げた農村劇や社会活動の記録『土に叫ぶ』は大ベストセラーとなった。「賢治精神」を実践した甚次郎の生涯が今、甦える。
内容説明
松田甚次郎とはいったい誰なのか。松田の目ざした賢治精神の実践とは何であったのか。最上の郷に、純な資質と泥を這うようなたくましい実践力をもち、生涯部落に密着し、土を愛し、救農の理想をかかげて村塾を開き、全国の青年たちと自らの生涯を燃えつきさせた男、その彼の短かった生涯の軌跡を追う。
目次
松田甚次郎とは誰か
1章 生涯の師・宮沢賢治との出会い
2章 最上の地に花開いた共働の村つくり
3章 「最上共働村塾」の誕生
4章 『土に叫ぶ』の出版
5章 「真の教育者」松田甚次郎
終章 燃えつきた35年の生涯