出版社内容情報
和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
目次
みなと横浜と古都鎌倉の食―舶来文化と触れあう街に和洋中の食があふれる
川崎近郊農村の食―多摩川べりにたわわに実る梨と桃
三浦半島の食―大根畑の丘の下、海に繰り出す伊勢えび網やさば釣りの船
相模原台地の食―麦の穂打ちとお蚕上げを終えて盛大にふるまう酒まんじゅう
相模川流域の食―米づくりを中心に暦がまわる田場所の暮らし
足柄山間の食―箒沢五木を産する山の、猟の獲物で酒くみかわす
小田原〈片浦〉海岸の食―開いた山に輝くみかん、寒の海にはぶりの群れ
津久井山村の食―甲州裏街道の蚕の里は毎日煮こみうどんの湯気が立つ
人の一生と食べもの
神奈川の食とその背景