出版社内容情報
伝説に彩られた山深き里、古来「日向の国」と呼ばれた太陽の国・宮崎。焼き畑の村に、陽光そそぐ平野に、霧島のぞむシラスの台地に、黒磯洗う浜に、なつかしい食と暮らしをたずねた南国の食の記録。
内容説明
この本は、大正の終わりから昭和の初めころの宮崎県の食生活を再現したものです。
目次
高千穂の食―八百万の神々とともに味わう峡谷の糧
延岡の食―川面がまぶしい延岡平野、あゆの背ごしで夏到来
米良山地の食―切干し一升が米一升と交換できる糸巻大根
宮崎平野の食―太陽と豊かな水が育んだからいも、野菜の味
霧島北麓の食―田の神さあに見守られて働き、ねったくりでひと休み
都城盆地の食―黒ぼく土の育む豊かな野菜、かしわの刺身で行事を祝う
日南の食―せり市のはねもんの魚にも黒潮の味
人の一生と食べもの
宮崎の食とその背景
宮崎の食資料