出版社内容情報
かむ力の低下と近視の増加、夜間照明の増加と初潮年齢の低下など、「文化」の圧迫で歪められるヒトの身体の自然性。食、性、保健、社会の各分野で、自然と文化の調和としての「健康」を核に、その確立の道を探る。
目次
序章 ゆれ動くヒトと人間―文化的尺度と生物的尺度の間で
第1章 生活をどうとらえるか―動物としてのヒトを見つめる
第2章 食生活―食性、地理、宗教、教育、そして食文化
第3章 性生活―「種の健康」を左右する文化的圧力
第4章 保健生活―自己と他者の健康の関わり
第5章 社会生活―衰退するコミュニティー
終章 自然・ヒトと人間の調和と共存のために