出版社内容情報
都会で人気を集める市民農園、授業に取り入れられる家畜飼育や農作業。いまや選別と競い合いが日常化した現場で求められている農の魅力を「農業の教育力」と命名、分析した。家庭・学校・社会教育関係者必読の書。
目次
序章 “農の人格形成力”をめぐって
1 農と人間の哲学(封建の圧制からの人間解放―人権思想の基盤となった農の哲学;独立自営の理念を支えるもの―農が教える勤労・勤勉の哲学;「母なる大地」の含意―いたわり、いつくしみの哲学的源流)
2 自然・農業と人間(家庭・地域の教育力;自然認識と人間の発達;よみがえる教育力)