出版社内容情報
日本の食文化の中でイモが果した役割りは大きい。民話・句歌・日記まで、文学に表現されているイモ。イモの神話・イモ奇譚・川柳・風俗からイモ料理まで、あらゆる角度から見直す、芋へのラブコール。
内容説明
日本人とイモの全歴史、解明。
目次
イモの珍聞・奇譚(『豊後風土記』天の授かり物!?;『今昔物語』イモがゆ;『古今著聞集』猿とイモ;『徒然草』芋頭大好物の僧都;お芋が石になるという伝説 ほか)
神に祀られた人々(長真氏旨屋;陶山訥庵;野国総管;琉球王尚寧;前田利右衛門 ほか)
イモ神事とイモ祭(イモと神話;イモの神聖性と呪神性;青芋供御;北野天満宮の「芋萸祭」;芋煮神事;芋くらべ祭)
古川柳や唄の中の風俗・伝説(思わず苦笑いの古川柳イモ風俗;伝説で笑う古川柳イモ伝説;イモ唄;狂言で表現される芋;イモ阿呆陀羅経と都々逸)
イモのP・R(救荒作物のイモ;イモのP・R書;青木昆陽の『蕃藷考』)
薬にも食物にも芋がよい(薬種としてのイモ;ヤマノイモ料理;サトイモ料理;ジャガイモ料理;サツマイモ料理;イモ酒)
イモ総論(ヤマイモ;サトイモ;ジャガイモ;サツマイモ)