出版社内容情報
鋸職人のわずかな収入の中で、重度の内耳障害、高血圧、心臓肥大、左眼眼底出血と重なる病苦を押して、ただ内なるものに衝き動かされて続けられた超人的な努力と飽くなき探求心の軌跡。
内容説明
「刀は支配階級の道具としてあった。鋸は底辺の働く民と共にあった。働く声なき民だった祖先達の仕事とその低い声を聞きたい。」昭和を生きた職人の記録。
目次
彷徨(地蔵堂にて;目立屋の手記;耳鳴りを病んで;面を彫る)
出土鋸の鬼(実験する考古学;鋸館と「氏家町の俳句史」;玉鋼から鋸をつくる)
2人3脚(残炎;弥生時代の鉄器)
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