出版社内容情報
大正元年、栃木県氏家町に鋸鍛冶の家に生まれ、高小卒業後、68歳で廃業に至るまで鋸目立て業で暮らしをたてながら、自由律俳句、彫面修業、鋸史の研究に研鑽を積んだ職人の自伝。
内容説明
庶民には庶民の「歴史」があった。一人の鋸・目立て職人とその家族が、生の苦しみ、喜びを自ら刻みつけたかけがえのない生活と学びの記録。
目次
第1章 奥州街道氏家宿(生家の系譜;灰塵;母と姉達;界隈)
第2章 「赤い鳥」と「資本論」(少年時代;青年の日)
第3章 目立屋金次(巷にて;一碧楼と「海紅」の人々;開戦)
第4章 劫火(鶺鴒;東京大空襲)
-
- 和書
- 脳卒中ことはじめ