出版社内容情報
ライフ・サイエンスからバイオ・インダストリーへ。野菜・米・畜産物・病害虫防除から食糧バイテク国際比較まで食糧生産の未来を冷静に推測する第一線研究者の最新レクチャー。
内容説明
急速な人口増加に伴い世界的な食糧危機が懸念される21世紀。食糧・農業分野のバイオテクノロジーは医薬の分野と並び近年長足の進歩を遂げつつある。野菜、コメ、畜産物の生産をはじめ、地球環境=生態系の不安定化に伴う病害虫防除の困難性の増大にバイテクはいかに挑戦しているか。ライフサイエンスからバイオインダストリーの段階へ進んできたわが国食糧バイオの成果と克服すべき課題を、農水省の第一線の研究者らがレポート。
目次
1 食糧バイテクの未来思考
2 野菜―バイテク実用化の最前線と種子戦争
3 イナ作―夢が現実になり得るバイテクの到達点
4 畜産―固有の困難と大きな可能性
5 生物の機能自身を利用するバイテク病害虫防除
6 バイオテクノロジー研究の国際比較