出版社内容情報
日本の豊かできれいな水を子孫に残すため何をなすべきか。川以上に汚れのメカニズムが典型的な湖沼も取り上げ、工業廃水、下水、農業廃水それぞれについて生態系にもとづく浄化法、節水、リサイクル法を紹介。
内容説明
日本の豊かできれいな水は、世界的にも得がたい貴重な宝です。しかし、人間の諸活動は、その水を汚しているのが現状です。まずはその事実を子供たちに知ってほしいと思いました。そして、汚れた水は皆の努力できれいな水に戻し、私たちの子孫に残さなければならないことを訴えたく思い筆をとりました。
目次
生まれたての水は美しい
川は自分の力で水をきれいにする
川の力ではどうにもできない汚れた川もある
川を汚すのは人間のしわざ
汚れは食べ物の輪を通して濃くなっていく
自浄作用を応用して水をきれいに〔ほか〕
感想・レビュー
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ワタナベ読書愛
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1989年刊行。著:田淵俊雄、絵:中曽根英雄。川の水が人間の活動(工業、農業、家庭排水など)で汚れることと、汚れた水をきれいにするいろいろな方法を図でわかりやすく教えてくれる学習絵本。建物内の水のリサイクルなど、水を節約して使う技術も紹介。巻末には詳しい資料(汚染部室や、汚染の具合の年間グラブなど)を収録。一時期、公害問題などで大いに騒がれたため、本書が刊行された時期には、ちょっとマシになってきたようだ。人間の活動によって環境が汚染されていく様子がはっきりわかるので、危機感を感じた。今はどうなのだろう?2024/04/13