出版社内容情報
土地・森林・河川=自然と人間をめぐる網の目のようなつながりを地域資源としてとらえ、その崩壊過程を分析し、地域おこしの基本論理を示す。具体的事例を豊富に盛る。
目次
序章 いまなぜ地域資源問題か
第1章 地域資源問題の背景
第2章 地域資源の公益的機能とその管理
第3章 求められる日本の自然的風土の再認識
第4章 地域資源管理の歴史的経験
第5章 崩れゆく地域資源管理の原像
第6章 公益的機能保全のための政策課題―ヨーロッパの経験から学ぶ
終章 地域資源の国民的利用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
8
出身研究室の大先輩による本が、とある市図書館にも見られたので、修論以来の再読。1988年当時と今とは隔世の感があるものの、内容的には色褪せない。というのも、地域ブランドも地域資源の活用なくして確立できないからである。18頁~宇沢弘文先生の農業論も引用されているので共感した。さらに、22頁~シューマッハーで益々本書の今日的意義を実感する。今は、著者による「国民的課題としての地域資源問題」(74頁)だが、今は『地域再生のフロンティア』にあるように、国民的課題としての中山間地域問題なのである。本質は地域資源だ。2013/12/28
Satoshi Murai
0
つまみ読み2016/05/16