出版社内容情報
人為を排除した「保護区」の囲い込みで自然は守れるか? 雑木林の歴史にみられる人と自然の結びつきを追究、自然の全的保護は農耕の維持発展なしにはありえないとする。
目次
序説 雑木林が消えていく
第1章 照葉樹林の北上と縄文人(照葉樹林の北上;照葉樹林の北上を支えた生物たち;残された落葉広葉樹林;二次林性落葉広葉樹林は焼畑の適地だったか;食糧供給源としてまもられた自然林)
第2章 雑木林に結びついて生き残った生物
第3章 焼畑にみる人と自然の結びつき(焼畑耕作が植物に与えた影響;焼畑跡地の積極的な植生回復;焼畑跡地に植物を植える技術の起源;焼畑跡地に木本作物を栽培する技術の起源)
第4章 後氷期の遺存生物は焼畑をどう生きたか(焼畑跡地への遺存植物の広がり;焼畑の面積はどう決まるか;農場カレンダーにみる焼畑と稲作の競合;稲作導入以前の焼畑面積)
第5章 人と雑木林の過去・現在・未来(過去―耕地は雑木林と固く結びついていた;現在―農耕と雑木林の結びつきの解消;未来―文化としての自然保護)




