人間選書<br> 自然を守るとはどういうことか

人間選書
自然を守るとはどういうことか

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784540871405
  • NDC分類 654

出版社内容情報

人為を排除した「保護区」の囲い込みで自然は守れるか? 雑木林の歴史にみられる人と自然の結びつきを追究、自然の全的保護は農耕の維持発展なしにはありえないとする。

目次

序説 雑木林が消えていく
第1章 照葉樹林の北上と縄文人(照葉樹林の北上;照葉樹林の北上を支えた生物たち;残された落葉広葉樹林;二次林性落葉広葉樹林は焼畑の適地だったか;食糧供給源としてまもられた自然林)
第2章 雑木林に結びついて生き残った生物
第3章 焼畑にみる人と自然の結びつき(焼畑耕作が植物に与えた影響;焼畑跡地の積極的な植生回復;焼畑跡地に植物を植える技術の起源;焼畑跡地に木本作物を栽培する技術の起源)
第4章 後氷期の遺存生物は焼畑をどう生きたか(焼畑跡地への遺存植物の広がり;焼畑の面積はどう決まるか;農場カレンダーにみる焼畑と稲作の競合;稲作導入以前の焼畑面積)
第5章 人と雑木林の過去・現在・未来(過去―耕地は雑木林と固く結びついていた;現在―農耕と雑木林の結びつきの解消;未来―文化としての自然保護)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Takao

2
1988年2月25日発行(1995年1月30日、第7刷)。著者は1938年生まれ、東京教育大学理学部動物学科、化学科卒、東北大学理学研究科博士課程修了。本書発行時は農水省環境技術研究所勤務。原生自然を守れという声はあるのに、雑木林を守れという声は少ない、自然を守るとは? という問題提起の書。最終氷河期からの温暖化に伴う落葉広葉樹林から照葉樹林への植生の変化。狩猟採集から照葉樹林を伐採しての焼畑農耕へ。焼畑の跡地に生じた二次林が「雑木林」。人の手が加わった「雑木林」によって氷河期からの遺存種が保たれてきた。2021/05/30

NewHeadland

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守られるべき自然とは何か。原生林は守るけど雑木林は放置、それでいいのか?という問題提起2014/12/08

植木になりたい

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人の手が入らないということは必ずしも善ではない。 自由と放置か・・・2008/10/07

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