出版社内容情報
「日本のコメは高い。食管をやめ輸入せよ」など農業・コメに対する攻撃はすさまじい。内外のコメ生産・流通事情、農業政策を論じ、食糧に対する国民的合意形成の方途を探る。
内容説明
食糧不足は潜在的に進行しており、いつそれが顕在化するか、今日の国際的関係からみてきわめて流動的である。しかし同時に、海外からの輸入圧力によって農産物全体の過剰傾向がみられ価格は下落し、深刻な農業問題が生じている。この事態を解決する基本的制度の柱が、新たな食管制度なのである。
目次
序章 21世紀への農政と食管制度
第1章 「国際化時代」のコメ―RMAのコメ市場開放要求を契機に加速
第2章 「水田農業確立対策」と食管制度―明瞭になった食管つぶしの方向
第3章 食管法「改正」論の現段階
第4章 食糧の安定供給のために―「国民食管」に関する私の提案
付・誌上論「食管制度を再建する道」