出版社内容情報
十州に境を連ねる信州の山と川、四つの平の恵みを生かしきる女の技を収録。木曽のすんき漬、東信の野沢菜漬、中信の稲扱菜など、特徴ある野菜がいっぱい。海こそなけれよろず足らわぬことなき暮らしと食を聞書きする。
内容説明
進取の気性と独立の気概に富んだ信州人が、山と川、四つの平の恵みを生かし、創り上げた食と暮らし。
目次
安曇平の食―白米飯で力をつけて、米づくりと養蚕に励む
木曽の食―新粉を使ったすんきそば、そばやきもちは木曽の味
伊那谷の食―家中に広がる五平もちのくるみ味噌の香り
諏訪盆地の食―諏訪湖と深くかかわり、厳冬の凍みを生かす
佐久平の食―水田で米をつくりながら、こい、ふなも飼う
西山の食―太いもの、細いものと、小麦粉を工夫して食べる
奥信濃の食―長い冬の豪雪と闘い、山間の地に生きる