出版社内容情報
住民生活圏づくりの視点から、経済計画・社会計画・物財計画三位一体の農村計画を目指す学際的研究。生活・住宅論、集落・地域の空間構造論、生活の場の圏域構成論、施設計画論、農業計画論、行政・運動論からなる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
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農業文庫蔵書より借りた。現代では「撤退の農村計画」などと言われるが、1984年当時はまだそのような事態ではなかった。東京一極集中は、日本人の悪しき性で群れる、無責任な国民性(自戒を込めて)から来ているかもしれない。群れるのでいじめる。撤退しても群れていれば効率的、という意味で。「疎住空間」(28ページ)とは、利便性は低いが、アメニティ豊かな地域なのだ。理想はクラインガルテン(畑)や小川もあり、プライバシーも確保され、人口も適度にあれば問題なしか。共同空間という概念も重要。子どもの遊び場は少子化で厳しいか。2012/12/10