出版社内容情報
近代農学、農政経済学の礎を築いた名著の数々を現代日本の農経学界第一線の執筆陣が解説。執筆陣は、山崎春成、大内力、斎藤之男、牛山敬二、細貝大次郎、渡辺洋三、大島清、渡辺庸一郎、暉峻衆三、高倉新一郎、他。
感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
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いわゆる農業文庫という部屋にある蔵書から借りてきている。社会政策学会『小農保護問題』は大内力（つとむ）氏の解題（32頁～）。失業問題、社会的矛盾としての社会問題。現代はTPPで小農（中山間地域農業従事者）をどう守るか、小農保護問題は継続していると思える。那須皓『農村問題と社会理想』（1924年）にも注目した（194頁～）。この書名は現代なら『限界集落問題と社会理想』とでもすれば再生できるテーマか。農業の社会化というのは魅力的な概念である。世界文明問題としての農村問題との捉え方に共感。平成農村問題にも継承。2013/03/05
