出版社内容情報
肥料を与えなくても育つ要因の一つとされるチッソ固定菌などの有効利用技術、これらの微生物の働きに役立つといわれる不耕起栽培やカバークロップ、植物が自らの身を守る機能物質として注目のバイオスティミュラント、難防除の土壌病害虫に効果があるとされる低濃度エタノール土壌還元消毒、最新研究を収録。また、有機物施用による炭素貯留や生物多様性への影響についても収録。加えて、国の「みどりの食料システム戦略」策定にともなって広がりを見せる有機農業について、日本と世界における展開例、日本の有機農業の基準・制度、さらには有機農業の歴史と概念までまとめて読める。
内容説明
特集は「チッソ固定菌の有効利用技術/バイオスティミュラント」とした。非マメ科作物のイネで働くチッソ固定菌の研究のほか、刺激を受けて植物が自ら高める環境ストレス耐性として最新のバイオスティミュラント研究を収めた。
目次
チッソ固定菌ほかの有効利用技術
不耕起、緑肥をめぐる研究
有機栽培と炭素貯留、生物多様性
バイオスティミュラント最新研究
土壌病害虫対策、施肥診断
有機農業の展開・制度・歴史