出版社内容情報
トマトの仲間、キュウリの仲間、イチゴ、トウモロコシ、オクラなどの断面を入口に、つくりやはたらき、栄養分、原産地、一生と栽培などを写真や図で比較、植物の育ち方や巧みさ、いのちの多様性や共通性などを発見。
内容説明
この本は、家族で楽しむこども農業雑誌『のらのら』(現在休刊中)に連載された「野菜の『おなか』をのぞいてみよう」がもとになっています。絵本化にあたっては、写真・文とも全面的に新しくしました。その際、身近な野菜のさまざまな「おなか」を、できるだけ実際に観察・撮影しなおしてみました。そのために、実からタネを取り出したり、それを育てたりもしてみました。そこには、これまで気がつかなかった新しい発見もたくさんありました。たとえば、キュウリのなかま(ウリ科)の野菜のタネを取り出して10種類ほど並べて撮影し、見くらべてみると、そこには、似てはいるけれど少しずつちがう豊かな表情がありました。それは、「いのち」のもつ共通性と多様性の世界といえるものかもしれません。また、ふだんあまり切ることがないスイートコーンをタテに切ってみると、その「おなか」の自然の造形の美しさに圧倒されました。この本が、身近な野菜を通して、多様な「いのち」を発見したり人と自然の関係をつくったりするためのきっかけになればと思います。
目次
実の「おなか(断面)」をくらべてみよう(つくりが楽しいトマトのなかま;数が多いキュウリのなかま ほか)
「おなか」のなかのタネをくらべてみよう(よく似たトマトのなかまのタネ;表情ゆたかなキュウリのなかまのタネ ほか)
実になる花とその「おなか」も見てみよう(トマトのなかまの色とつくり;雌花と雄花があるキュウリのなかま ほか)
広がる「おなか」の世界へ(野菜ならではの栄養分をくらべてみよう;「おなか」のなかの甘さをくらべてみよう ほか)
感想・レビュー
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