目次
そば(そばかっけ―岩手県;そばねっけ―宮城県 ほか)
うどん(うどんのあんかけ―山形県;ひっぱりうどん―山形県 ほか)
そうめん(ごまだれうーめん―宮城県;おとうじ―長野県 ほか)
すいとん・だんご汁(かにばっと―岩手県;じゅうねばっと―岩手県 ほか)
その他の麺・粉もの(長芋入りすいとん―青森県;たかきびだんご汁―岡山県 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
35
“うどんに甘く炊いた油揚げと九条ねぎを加え、とろみをつけてあんかけにし、しょうがのすりおろしをたっぷりとのせます。” 京都のたぬきうどん、美味しそう。各地の家庭で食べられていた、そば、うどん、そうめん、すいとん、だんご汁。ハレの日ケの日、なんやかんやと地域の集まりでヤイヤイ賑やかに作られていたのだろう。普段そばを食べないのだけれど、ありあわせの具を投入してみたら旨かった的な素朴なそばを食べてみたくなった。鯖や鯛がドーンと乗った甘辛い出汁のしみたそうめんのごちそう感に圧倒される。このシリーズとても楽しい。2023/09/27
きゅー
9
大根そば(栃木県)、しまいそば(岐阜県)、ひっぱりうどん(山形県)、ずりだしうどん(東京都)、ごまだれうーめん(宮城県)、鯛めん(兵庫県)、おつみっこ(群馬県)などなど、おそよ昭和35年から45年までの間に各地域に定着していた家庭料理を紹介している一冊。基本的に当時の家庭料理はそれほど美味しそうなものではない。ハレの食ではなく、安定して入手できる食材が中心になるからだ。そして今日本全体が画一化して、ここで紹介されている料理もすでに消えていたりするかもしれない。グルメとは別の観点から、こういう一冊は重要だ。2021/06/23
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