出版社内容情報
世界の国々とは何が似ていて何が違う?主食、水と調理の関係、調理道具や食器、マナー等を世界と比較し、日本の食事の姿を探る。
目次
朝ごはんはパンだったり、「ごはん」だったり
子どもたちの昼ごはんは給食です
晩ごはんには、いろんな料理が並びます
日本列島は稲作に適した気候です
日本の水が日本のごはんを支えています
伝統的な日本料理は肉も油も使いません
年中行事と稲作と食は結びついています
明治維新で日本の食事が大きく変化しました
一週間の晩ごはんです
台所を見てみましょう
他の国にはない日本独特のマナーがあります
海と山、東と西で料理の様子が違います
四季の違いが食事に現れます
日本のごはんをつくってみましょう
もう少し日本のごはんの話
著者等紹介
銀城康子[ギンジョウヤスコ]
1956年、青森県生まれ。管理栄養士。2年半フランスに滞在し、フランス在住日本人の食生活調査、フランス各地の日常食調査を行なう。帰国後も、非常勤講師や執筆活動をしながら、世界各地の日常食調査を続けている
高松良己[タカマツリョウミ]
1952年、福井県生まれ。イラストレーター。テレビアニメーション、広告、出版等、幅広い分野でイラストを描いている。絵本の著作も数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
42
各国のご飯を読んでいて、ふと日本はどのように紹介されているのだろうと手に取りました。こんな薄い本なのに内容は充実。汁物を手に取って口に運ぶのは世界では珍しく、手に取った時に熱くないようにと塗りの器、そして箸とお茶碗は各個人に専用の物があるのも日本の特徴。1週間の晩ご飯は、家庭での違いがあるものの、普通は一汁三菜。こちらで紹介されているのは少し淋しいと感じました。水の違いが料理に様々な影響を与えているという指摘には驚きました。日本は水の豊かな国なのでした。面白かったです。2022/05/01
かさお
33
現代に照らし合わせて設定は「共働き夫婦」と子供2人の家庭。朝ごはんは「パンだったり〔ごはん〕だったり」というのも今風。普段何とも思ってなかったけど、食事=ごはん、であり、米=ごはん、ではない、とわざわざ書いてあるのは、ヨーロッパではパンを主食とは言わないからなのかな。お父さんの昼食は社員食堂、お母さんは洋食屋、子供たちは給食、働く家庭に配慮してるな☺️と細かいところが気になる私。フォッサマグナで、東と西を分けていること、伝統的な日本料理は肉も油も使わない、など意外と知らない事も 多くて面白かった。2023/07/29
遠い日
11
「絵本 世界の食事」シリーズ25。食は文化。改めて日本のごはんの特徴や良さを感じます。現代の日本では食の多様化が進み、時代とともに変化する「ごはん」ですが、変わりゆくものの中で、なお残る日本の「ごはん」、大切にしたいと思います。2020/01/30
スゲ子
8
このシリーズで1番面白かったかも!今までと趣向が違ってて、ごはんの紹介に色んな国の人が「ウチならこうするよ」とかコメントしてるのが楽しい!台所の紹介で「なんかゴチャゴチャした台所ね」って言われてて笑っちゃった。たしかに普通の鍋の他にも土鍋とか圧力鍋とか中華鍋にフライパン、なんならタジン鍋やチーズフォンデュ鍋なんかあったりするもんね。あと「箸とご飯茶碗は個人専用」というのは世界的には珍しいみたい。言われてみればこれ不思議だなあ。2020/08/06