出版社内容情報
たくさん蜜がとれる「額面蜂児」を目指すハチの管理や巣枠間の調整など、養蜂の基礎がハチの習性・生態とセットでよくわかる
目次
第1章 ハチのことはハチに聞け―ミツバチの習性と生態(イメージキャラクターのハチ、本当のハチ;ミツバチの一群は家畜一頭と同じ ほか)
第2章 ミツバチ飼育のポイント(ハチ密度を高く保って飼育する;採蜜2カ月前の「春宣言」 ほか)
第3章 ミツバチ飼育の実際―採蜜群育成にむけて(初めての養蜂―始める前に考えておくこと;蜂群が到着したら ほか)
第4章 ミツバチの衛生管理・保護(病気を広げない、もらわない;各種病害虫の対策)
第5章 養蜂の魅力と現代的役割(ハチミツとその他の生産物;花粉媒介(ポリネーション)の利用価値)
著者等紹介
干場英弘[ホシバヒデヒロ]
1947年、北海道生まれ。玉川大学在学中に養蜂家から直接指導を受け、飼育歴は50年以上。高校教員として35年間勤務し、その間にハチの研究(ハチ目昆虫の細胞遺伝学)で博士号を取得。60歳のときに玉川大学農学部教授となる。現在、モンゴルや東南アジアなどで養蜂の技術指導に携わっている。また、各県の養蜂協会から招かれ、全国で講演・講習会を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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R
37
実地に即した養蜂の本でした。初心者というよりも、これから養蜂をと思う人にかなり役立つ内容だったと、やってもいないのに思ってしまうくらい、なるほどという内容にあふれていた。営利としての養蜂を考えた際に、ハチの最適化という考え方は重要で、その根幹となる密度にこだわっているところ、そのテクニックへの言及がためになった。いつかやりたいと思いつつ、手を出せていない現状だけど、この本を読んで難しさも理解して、尻込みしてしまうんだが、養蜂は楽しそうだと感じるのである。著者の在野での研究量に脱帽した。2022/06/15