出版社内容情報
豊後国(現大分県)日田に生まれ、諸国の農業を見聞しながら、『広益国産考』『農具便利論』など膨大な農書を公刊した大蔵永常は、「江戸時代唯一の農業ジャーナリスト」と呼ばれている。永常は当時の米偏重の政策には頓着せず、商品作物と加工の奨励を軸に農民の「利」を徹底的に追求した。その足跡をたどりつつ、永常の実践哲学が現代の日田で生まれた大山の農業革命の牽引者・矢幡治美にどう引き継がれたかを描く。小量多品目栽培と六次産業化論の原点は江戸期にあった! 今村奈良臣さん(東大名誉教授、六次産業化論の提唱者)推薦!
三好信浩[ミヨシノブヒロ]
著・文・その他
内容説明
豊後国(現大分県)日田に生まれ、諸国の農業を見聞しながら、『広益国産考』『農具便利論』など膨大な農書を著した「江戸時代唯一の農業ジャーナリスト」大蔵永常。商品作物栽培と加工の奨励を軸に、農民の「利」を徹底的に追求するその実践哲学を読み解き、それが現代の大山(現日田市大山町)に生まれた農業革命=NPC運動にどう引き継がれたかを描く。
目次
序章 天領日田の精神風土
第1章 旺盛な著作活動
第2章 永常農書は何のために書かれたか
第3章 農業技術をどう伝えるか
第4章 農書から拡張するジャンル
第5章 技術論と道徳論の乖離をどうみるか
第6章 広益国産考の近代性
第7章 現代に生きる大蔵永常の精神
終章 「農業商賈」としての大蔵永常
著者等紹介
三好信浩[ミヨシノブヒロ]
1932年、大分県日田市生まれ。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。広島大学教授、比治山大学学長などを経て、両大学の名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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