出版社内容情報
日本の有機農業の考え方は歪んでいる。本書は、世界的に見た有機農業誕生から現在まで歴史、各国の有機農業規格、農産物品質・環境への影響、食料供給などの可能性を示し、日本での有機農業の課題を明らかにする。
西尾道徳[ニシオミチノリ]
著・文・その他
内容説明
「科学的論拠なしに、一方が他方を否定しあっている感」のあるわが国有機農業の議論。本書は、世界の有機農業規則の比較など、グローバルな検証によって先進国のなかで発展がもっとも遅々としている日本の有機農業の、より正しい発展の方向を展望する。
目次
第1章 先進国の集約農業がもたらしたもの
第2章 有機農業の誕生の歴史と発展
第3章 有機農業の定義と生産基準
第4章 有機農業の環境保全効果
第5章 有機農産物の品質のほうが優れているというのは本当か
第6章 有機農業だけで世界の食料需要をまかなえるか
第7章 日本の有機農業発展のための課題
著者等紹介
西尾道徳[ニシオミチノリ]
1941年東京に生まれる。1969年東北大学大学院農学研究科博士課程修了。農事試験場畑作部採用。1984年草地試験場生態部土壌微生物研究室長。1987年農業研究センター研究企画科長。以後、草地試験場環境部長、草地試験場企画連絡室長、農業研究センター企画調整部長、農業環境技術研究所環境研究官を経て、1997年農業環境技術研究所長。2000年筑波大学農林工学系教授。2004年同上を退職し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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