出版社内容情報
農業や林業のかげにかくれながら続けられてきた人と山との多様なかかわりに着目、山を介した生業のあらたな展開の可能性を探る
日本村落研究学会[ニホンソンラクケンキュウガッカイ]
藤村美穂[フジムラミホ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Schuhschnabel
2
とある講義の参考文献として読む。木材の価格下落により林業が業として成り立たなくなる中で、住民の山林への関心は遠のいていき、国の政策も、林業の大規模化・効率化を謳いながら雇用契約を結んだ労働者として山林に関わるように後押しする。一方で、近年の自然災害による被害を目の当たりにし、否が応でも山林に目を向けなければならない状況に直面している。それに対して、林業研究と村落研究を別々に論じてきた学界としても、これらを統合する必要を感じ、その方法を模索しているというところか。2021/06/13