内容説明
本邦初の地理的表示制度の解説書。前半で地理的表示の基本的思想やその農業と食における機能と役割、EUを始めとする各国の地理的表示の形成の過程や制度の概要を説明。後半では地理的表示を進めていく場合、農業生産者、農協、地方自治体などがどのような努力と行動が求められるのかを考察。
目次
第1章 地理的表示・原産地呼称の概要
第2章 地理的表示制度の成立の過程
第3章 TRIPS協定と地理的表示の保護
第4章 多様な各国の地理的表示制度
第5章 開発途上国の地理的表示の対応
第6章 地理的表示をめぐる貿易上の対立
第7章 日本の地理的表示保護法とその運用
第8章 主な農産物・食品の地理的表示の視点からの付加価値向上戦略
第9章 日本ワインと清酒の地理的表示の方向
著者等紹介
高橋梯二[タカハシテイジ]
1944年生まれ、本籍・山形県。1967年東京大学経済学部卒、同年農林省入省。1970‐72年フランストウールーズ大学留学。1994年農林水産省研究総務官。1997年国連食糧農業機関(FAO)日本事務所長。2008年フランストウールーズ大学法学博士(私法、食品法)取得。2009年東京大学農学生命科学研究科非常勤講師。2014年国際ワイン法学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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