内容説明
人間は労働をとおして自然と交通し、使用価値を生み出す。その「労働過程」がなぜ、商品の生産過程に支配されるようになったのか。労働のプロセスを取り戻すことから人間の解放を展望するデビュー作。執筆のきっかけとなった雑誌論文と書評を併せて収録。
目次
労働過程論ノート(革命の哲学を構築するために;労働者の労働の世界;経済学批判の方法;労働と生産の内在的構造;資本制社会の全体像;労働過程論ノート・補遺;『労働過程論ノート』の現在的課題)
労働過程と政治支配―マルクス主義政治学における労働過程の問題
書評 国家論の基本的解明に挑む―柴田高好著『マルクス国家論入門』
著者等紹介
内山節[ウチヤマタカシ]
1950年、東京生まれ。哲学者。『労働過程論ノート』(1976年、田畑書店)で哲学・評論界に登場。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。「東北農家の二月セミナー」「九州農家の会」などで講師を務める。2010年4月より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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