内容説明
宮城県沿岸部のある町に、華蓮ちゃんのお家はありました。2011年3月11日の大地震。お家は揺れには耐えました。高台にあったので、津波も届きませんでした。でも、それ以来気分が悪く、よく吐くようになりました。いろんなお医者さんにかかりましたが、もらうのは胃薬や点滴だけ。「震災によるストレスでしょう」と。その年の6月、何か所目かの病院で「脳腫よう」と告げられます。前日まで一輪車に乗っていました。翌日に手術。それから、さまざまな治療を試しましたが…。今の医療では手の施しようがない、といわれた華蓮ちゃん。年度がかわり、小学4年生になった彼女は、最後にひとつ、大きな目標を立てました。毎年一番の楽しみだった東京ディズニーランドへ、家族旅行に行きたい―。
著者等紹介
國森康弘[クニモリヤスヒロ]
写真家、ジャーナリスト。1974年生まれ。京都大学経済学研究科修士課程修了、神戸新聞記者を経てイラク戦争を機に独立。イラク、ソマリア、スーダン、ウガンダ、ブルキナファソ、カンボジアなどの紛争地や経済貧困地域を回り、国内では、戦争体験者や野宿労働者、東日本大震災被災者の取材を重ねてきた。「あたたかで幸せな生死を伝えること」「いのちの有限性と継承性」をテーマに、近年では看取り、在宅医療、地域包括ケアの撮影に力を入れ、滋賀・永源寺地域の花戸貴司医師らに同行取材している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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