内容説明
発酵肥料というのは、有機物を発酵させてつくった肥料のことだ。発酵というのは微生物たちのはたらきで、有機物の分解を進めることをいうよ。発酵させると植物が利用できる栄養分が豊富になり、作物が健康に育ちやすくなるんだ。発酵のヒミツをさぐりながら、じょうずに発酵させて、おいしい作物を育てよう!
目次
みそも肥料も、微生物の発酵マジック
発酵肥料をつくる微生物の仲間たち
じょうずに発酵させるポイントは?
米ぬか納豆ボカシをつくってみよう
土入りボカシをつくろう
もみがら、おからを発酵させよう
くさい!高温!こんなときどうする?
土着菌をみつけよう、つかまえよう
土着菌をふやして、種菌をつくろう
発酵肥料のじょうずな使い方
発酵液肥をつくろう
えひめAIをつくってみよう
畑にくらしに、えひめAIを使ってみよう
植物と黒砂糖でつくる天恵緑汁
光合成細菌液をつくろう
著者等紹介
藤原俊六郎[フジワラシュンロクロウ]
1947年岡山県倉敷市生まれ。1970年島根大学農学部卒業。同年神奈川県農業総合研究所勤務。1987年神奈川県園芸試験場勤務。2008年神奈川県農業技術センター副所長で退職。2007年日本土壌肥料学会賞受賞。現在、明治大学農学部特任教授。農学博士(東京大学)。技術士(農芸化学)
高岡洋介[タカオカヨウスケ]
絵本作家。1967年愛媛県松山市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
49
図書館本。 有機物が無機物に分解されて初めて植物が吸収できるようになる。生物の教科書とかでもおなじみですね。それに加えて発酵肥料は植物の根にいい影響を与える微生物を供給できるそうです。根と微生物の関係は大学になって初めて知ったなぁ。腐れぼかしに焼けぼかし…。水分が多すぎても少なすぎてもだめなのですね。2024/08/12
遠い日
11
「発酵」という状態は、何にでも有効な結果をもたらすものであることに、改めてそのすごさとパワーを感じる。植物は土と肥料で成長に大きな差が出る。「えひめAI」って、ものすごくよく効きそう!2018/02/07
akinbo511
9
形式は絵本だけれど、内容は本格的。各種発酵肥料の作り方が詳細な分量とともに図解されていて、材料は普段口にしている食品がほとんどなので、都心で実践するのは難しいけれど、土地に余裕がある場所ならばやってみることも可能だと思う。 2015/09/02
ほのぼの
2
かなり詳しく本格的で驚いた。絵本だからすんなり入りやすい。昨年土づくりに失敗したわけがよくわかった。2013/09/03
Yoshika Komatsu
1
■図書館本 ■発酵肥料のつくり方が中心。 ■「えひめAI」納豆、ヨーグルト、イースト、砂糖、水で手作りする発酵液。作物の病害虫予防の他、台所の汚れ落とし、トイレや生ゴミの消臭、水質浄化などに使える。(P24〜) ■えひめAIは、ペットボトルですぐに作れるので、ベランダ栽培用に作ってみようかな。2023/04/11