著者等紹介
本橋成一[モトハシセイイチ]
写真家、映画監督。九州・北海道の炭鉱の人々を撮った作品『炭鉱“ヤマ”』で、1968年第5回太陽賞受賞。以後、サーカス、上野駅、築地魚河岸、大衆芸能など、市井の人々の生きざまに惹かれ写真を撮りつづける。1998年写真集『ナージャの村』で第17回土門拳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
96
《図書館》知り合いのigの感想を読み知った本。いのちをいただくことのありがたさを写真とお話しから教えて頂ける。いただきます。ごちそうさまでしたを大事にしていきたい。2020/05/12
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
60
前に「命のたべかた」という本を読んだ後、屠場の歴史などについて調べたので、今回この本の写真でより一層、心にズンと響きました。日頃、口にしているパック詰めにされている肉がどういう経過をたどっていくのかよく分かります。写真がカラーだと思わず目を背けてしまいそうですが、モノクロなので生々しさを感じませんが、牛の命を頂く所は衝撃でした。自分達が食べるために、生き物だけでなく、農作物の命も頂き、命を生かしてもらっている。感謝を忘れずにいこう。2022/01/30
kinkin
55
薄い本だが中身は濃かった。屠場も兼ねた精肉店の最後の様子。屠場はどことなくタブーという印象があるが、この本はそれを包み隠さずストレートに表現されている。この本は児童書のコーナーに置かれていたが、本来は大人もこの本以上の知識と理解を持ってもよいのではないかと感じた。飽食の時代この本を読んでもう一度現代の食生活を考え直したい。2014/04/03
よこたん
45
“人は、食べ物としての肉をみると「おいしそう」といいますが、牧場で草をはむ牛をみると「かわいい」、その牛が屠畜される場面になると「かわいそう」という。” 市場の中のお肉屋さんの奥に、とても大きな枝肉がぶら下がっていた記憶が蘇る。ひんやりとした中に漂っていた独特の匂いを思い出す。子牛から大切に育てて、屠畜して肉にして売るという精肉店の、最後の屠畜。モノトーンの写真からは、手際よく作業を進める職人の手際の良さと、牛から肉にと姿を変えたものに対する愛情と、仕事に対する誇りがにじみ出す。さすが農文協の本。
ゆあん
37
図書館にて。最近ある精肉店のはなしが話題になり見逃してるなと思ったらおすすめコーナーに!私達は命を分けていただいて生きている。命を分けていただかないと生きていけない生き物。植物も動物も生きていてそれは命です。賢いからかわいいから食べちゃダメなんてそんなの人間のエゴ。だから無駄なくおいしく調理してやりどんなものでも口にするものは感謝していただく。それが大事な事。この本の北出さんのような方や農家の方が私達の前に命を食材として用意してくれている。それはありがたい事であり、決して忘れてはいけない事だと思います。2015/07/03
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