内容説明
大量生産による安売り競争の路線では大手に対して勝ち目はないことに気づき、国産大豆使用に転換し、“生産者‐流通業者‐消費者”との連携で活路を拓いた豆腐製造4企業の戦略と実践。価格以外の価値を重視した食品製造が、流通業者と消費者の支持を得、経営の持続的発展につながった。
目次
第1章 大豆と豆腐をめぐる「食農連携」―本書の視座
第2章 大豆の需給構造の変遷と今日的到達点
第3章 豆腐のフードシステムの変遷と今日的状況―時代とともに姿を変える豆腐産業
第4章 大規模製造卸売業者の経営展開と主体間関係―事例A
第5章 中規模製造卸売業者の経営展開と主体間関係―事例B
第6章 小規模製造小売業者の経営展開と主体間関係―事例C
第7章 JAと生協と豆腐製造業者の出資による小規模製造卸売業の経営展開と主体間関係―事例D
第8章 事例の比較と考察
第9章 食と農をつなぐ豆腐製造企業―結論
著者等紹介
澤千恵[サワチエ]
1980年、富山県高岡市生まれ。2002年、東京大学教養学部総合社会科学科卒業。2009年3月、東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程満期退学。2009年7月、博士(農学)。2007年1月~2009年4月、JA総合研究所基礎研究部客員研究員。2009年5月~2010年1月、JA総合研究所基礎研究部研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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