ミネラルの働きと作物の健康―要素障害対策から病害虫防除まで

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ミネラルの働きと作物の健康―要素障害対策から病害虫防除まで

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784540092039
  • NDC分類 615
  • Cコード C2061

内容説明

施肥改善で病害虫を防ぐ。ミネラルと病害虫の発生、健全生育について最新の学問・研究で解明。欠乏・過剰対策も示す。

目次

1 ミネラル不足が目立つ最近の作物と日本人
2 各ミネラルの作用と作物・野菜の健全生育、病害虫抵抗性(リン(P)
カリウム(K)
カルシウム(Ca)
マグネシウム(Mg)
硫黄(S)
鉄(Fe)
銅(Cu)
亜鉛(Zn)
マンガン(Mn)
ホウ素(B)
モリブデン(Mo)
ケイ素(Si)
塩(NaCl)
三要素とカルシウム、マグネシウム、硫黄は吸収メカニズムが異なる)
3 ミネラル(無機肥料)による病害虫防除―施肥で変わる作物の抵抗力と病害虫の発生(農薬に匹敵するミネラルの病害虫防除効果;窒素;リン;カリウム;カルシウム;マンガン;銅;ホウ素;亜鉛;ケイ素;病原菌に直接効く肥料;今後とも解明がすすむ病害虫へのミネラルの作用)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kan

4
ミネラルの各要素が作物にどのような影響を及ぼしているのか農試のデータをもとにまとめている本 ただ結果を述べるだけでなくプロセスに重きを置いているのが科学的でおもしろいと思った。 例えば鉄の吸収メカニズムについてそれぞれストラテジーI(双子葉植物が酸を分泌し鉄を三価鉄から二価鉄へ還元することで可溶化する)とII(イネ科作物がムギネ酸を分泌して三価鉄を吸収する)を図示して分かりやすく解説している。微量要素の過剰やpHの傾きによる病害の発生についても詳しく解説してくれているので困ったときにまた開きたい一冊 2020/12/06

セヱマ

2
ミネラル研究紹介エッセイという印象。いい意味で。とても興味深い。王道とされている施肥技術もまだ否定の余地があると教えられた。以下メモ。 有機物施用で微量要素が吸収されずらくなる、マンガン、銅、亜鉛。 リン酸は100mgでMAXと考えてよさそう、過剰で病害助長。 作物はカリウムの多少に関わらず正常に生育する、N:K比、窒素の1.5倍、過剰でべと病助長。 ミネラルの葉面散布は効果高い。 カルシウム不足は窒素過多、高温、乾燥で助長。

脇山泰典

1
Ca:Mg:Kの塩基バランス以上にN:K比率が重要という表記には勉強になった。 N:P:Kは10:1.5:15は実践する価値があると思うので導入しようと思う。 またそれぞれのミネラル成分による生育への働きや病害対策の効果なども書いてあり初めて見る効果もあり、勉強になった。 土壌やミネラル成分については農業の基礎なので、興味のある事項は試験区を設けながら実践していきたい。2016/03/06

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