内容説明
1980年頃からタガメの調査や研究を続けてきた著者が、30年間田んぼで見てきたタガメの姿と、飼育や実験の中で見てきた多くを書き込んだ、今わかっているタガメのすべて。
目次
早春、冬眠からめざめるタガメ
田植え後、タガメの仲間も田んぼに集結
タガメの大好物はカエル
ほかの水生カメムシは何を食べるのだろう
はねの下は空気ボンベ
タガメは飛行の名人だ
オスはメスをどうやって探すのだろう
産卵が始まった
オス親が卵を育てる
コオイムシやミズカマキリなどの繁殖
卵がいっせいにふ化する
メスが卵塊を破壊する
幼虫は脱皮して大きくなる
幼虫の天敵
日没後に白い成虫に変身
稲刈りで世界が変わる
池や川で冬眠までを過ごす
タガメをおそう敵は誰だ
タガメはどこで冬を越すのだろう
農薬でタガメはいなくなった
乾田化工事でタガメのエサがなくなった田んぼの生きものを増やすために
韓国、タイのタガメたち
タガメのいる環境とは
著者等紹介
市川憲平[イチカワノリタカ]
1950年兵庫県生まれ。1948年東京水産大学増殖学科卒業。姫路市立水族館勤務、現在姫路市立水族館長。1991年、タガメの繁殖戦略に関する研究で京都大学理学博士
北添伸夫[キタゾエノブオ]
1956年愛媛県生まれ。新居浜工業高等専門学校工業化学科卒業。環境コンサルタント業務等を経てフリーの写真家として独立。昆虫や植物、顕微鏡、風景、天文などの分野を得意としている。日本写真家協会会員、日本自然科学写真協会評議員、日本写真協会会員、日本鱗翅学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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