内容説明
林業・農業両方に絡むシカ被害の原因を、山と集落とのかかわり、個々の農家、林家のはたらき方、栽培管理などから解きほぐし、対策を考える。３６の作物別生産システムの見直しや効果的な柵の囲い方、その活かし方、追い払い法、個体数管理の実際も紹介。
目次
１ 知っておきたいシカの生態と能力、弱み
２ 山のシカ対策編―食害だけでない山の被害
３ あなたの山を上手に守る―山林管理をトータルに考える
４ 里のシカ対策編―全国に展開するシカ寄せ農業
５ シカ除け農業に向けて
６ 支援のあり方を見直す
著者等紹介
井上雅央［イノウエマサテル］
昭和２４年４月１４日奈良県生まれ。愛媛大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士（農学）。奈良県農業試験場、奈良県果樹振興センターなどを経て、高原農業振興センター所長
金森弘樹［カナモリヒロキ］
昭和３６年３月３日島根県生まれ。島根大学農学部林学科卒業。島根県林業技術センターを経て、島根県中山間地域研究センター鳥獣対策グループ科長。昭和５９年以降、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、ツキノワグマなど野生動物の保護管理と被害対策について調査研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ottohseijin
1
なんでだかエライおもしろかった本。農業・林業実用書なんだけど、シカの生態が描かれたところは一般向け学術書みたいだし、林道にかんするところはフィールドワークだし、多彩な内容・趣向で飽きさせない。シカ対策がしてみたくなる一冊。シリーズに『イノシシ』と『サル』あり、そちらも読もうと思いました。2010/07/21
私的読書メモ3328
0
著者の熱意を感じる、非常に丁寧な実用書。時おり思い切ったユーモアを交える文章も楽しく、おもしろく読めました。2015/06/09
