出版社内容情報
予防から発生時防除へ。非選択的な農薬から選択的な農薬へ――防除手法、農薬の種類が大きく切り替わる中で、的確に農薬を選び、使いこなすコツを導く。病原菌や害虫の加害の仕組みもわかりやすく図解する。
内容説明
どんな農薬を選び、いつどこで叩けばよいかがわかる本。主な20病害と17害虫の発生生態を図解。防除ポイント、農薬使用のタイミングがズバリわかる。予防から発生時防除へ。非選択的な農薬から選択的な農薬へ。防除手法、農薬の種類が大きく切り替わる中で、効率的に農薬を使いこなすコツを紹介。効果が現れる仕組みから、耐性菌・抵抗性発現のメカニズムまで、農薬使用の基礎をメーカーの元研究員がわかりやすく解説。イネ、野菜、果樹の主な作物ごとに、主要病害虫の基幹防除剤と特効薬を一覧表に整理し、防除のコツをまとめる。農薬の希釈方法、上手な散布法など使い方の基礎も紹介。
目次
第1編 病気・害虫の出方の仕組み(病気の発生と発病環境;害虫の発生と加害環境;病気・害虫の出方と防除適期;うまく防除できない理由をさぐる;病害・虫害の診断眼をみがく)
第2編 農薬の殺菌、殺虫の仕組みと耐性菌、抵抗性害虫の発生(病原菌と殺菌剤;殺菌作用のメカニズム;害虫と殺虫剤;殺虫作用のメカニズム;殺虫剤を使いこなす)
第3編 農薬選びと防除の仕組み方(予防から発生時防除へ;防除の基本と農薬選定の考え方)
第4編 農薬の上手な使い方(剤型の選び方;展着剤の使い方 ほか)
著者等紹介
米山伸吾[ヨネヤマシンゴ]
1931年東京生まれ。千葉大学園芸学部卒業(植物病理専攻)。農学博士。茨城県園芸試験場環境部長、同農業試験場病虫部長などを経て、退職。この間、国際協力事業団(JICA)の専門家として、1992~1994年と2000年にブラジル、1988年及び1998年にスリランカへ派遣される
安東和彦[アンドウカズヒコ]
1931年東京生まれ。MSc、技術士(農業部門、病害虫防除)。樹木医。東京大学農学部農学科卒業(害虫学専攻)、米国ハワイ大学農学部昆虫学科修士課程修了。1955年より三共(株)農業研究所昆虫研究室にて殺虫剤の開発研究。1967年より、三共(株)農薬部、外国部にて新農薬の海外展開、海外企業との提携業務。1981年より、日本サイアナミッド(株)調査開発本部で農薬・動物薬・バイオ技術に関する日本企業‐研究機関との技術提携業務(常務取締役 本部長)。現在、安東技術士事務所、農薬開発・病害虫防除のコンサルタント
都築司幸[ツズキタカユキ]
1952年愛知県生まれ。三重大学大学院農学研究科修士課程修了。農学修士。1997年まで出光興産(株)中央研究所などにておもに農薬の研究開発に従事。現在、「植物保護システム」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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