内容説明
路上に転がるモノたちを観察すればするほど、不思議いっぱいの暮らしの有り様が見えてくる。粗大ごみ、漂着物、ペットよけペットボトル、落書き、張り紙、おばあさんのファッションなどなど。時にはおかしく、時には恐ろしく、日常物観察から見えてくるものは、現在の私たちの暮らしの諸相と行く末である。
目次
第1章 転用物の研究(転用のデザイン;ペットよけペットボトルの流行とすたれ ほか)
第2章 無用物の研究(川の漂着物を定点観察する)
第3章 混用物の研究(和洋混用の衣風俗;一器多用のカップの流行)
第4章 愛用物の研究(大切にされるものたち;嫌われた室外機 ほか)
第5章 借用物の研究(無断借用の作法と暮らしの美学;平成バブル・サギ落書きの研究)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そ
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日常の何気ない部分にも、よく見ると、不思議なものや人の暮らしが存在しているということに気づかされました。この本を読む前と後では、町の歩き方も変わりそうです。2017/11/23
ピッピ
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確かに植木鉢。路上に出るのが楽しくなる。
茶道具
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不要になった大釜を植木鉢にしたものや猫除けの水入りペットボトル、はたまた路上の落書きなど、道端で見られるものを観察・長期計測している。古い日常品が数多く見られるので、平成世代には物珍しく、昭和世代には懐かしく感じられるだろう。2013/02/10
ハナ
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とってもとってもおもしろかった。嫌われた室外機のこと、考現学的盆景のこと、どれもすごく楽しく読めた。読んでいて、なんだかのどかな気持ちになった。2012/12/04