出版社内容情報
"江戸以前から商業や海運が盛んで""食い道楽""の町として栄えた大阪は、江戸時代、各地に野菜の産地が生まれる。一時、畑にその姿が見えなくなった伝統野菜を評価し直して掘り起こし、現代にどう活かすか検討した書。"
内容説明
本書では「なにわ大阪の野菜」として二十三品目を取り上げ、来歴・栽培・生産の特徴と調理・消費などを一体として詳しく解説しましたが、それと並んで中世、近世、明治・大正・昭和に至る大阪の時代背景および取引・流通や野菜生産が立地した要因や産地移動まで力点を置いて記述してあります。
目次
第1章 なにわ大阪伝統野菜のあらまし(今なぜ大阪の伝統野菜なのか;大阪の伝統野菜とはなにか;「大阪の食い倒れ」の背景と意味 ほか)
第2章 なにわ大阪伝統野菜の数々(ダイコン;カブ;ゴボウ ほか)
第3章 なにわ大阪伝統野菜の流通(古代・中世・近世から明治期の野菜の流通;戦前・戦後の大阪野菜の流通;大阪伝統野菜の再評価と今後)