出版社内容情報
1963年に発足した「朝日農業賞」36年の歴史を総括し、日本的集団営農の今後を占う。受賞集団の特徴やその後の変遷と技術、経営、組織、マーケティング等の新しい展開方向が新基本法と二重写しに見えてくる。
内容説明
朝日農業賞は1963年、朝日新聞の創刊85周年を記念して創設された。農業者の努力と創意工夫を掘り起こして社会に広く推奨し、農業・農村の振興に役立てる表彰事業に意義があったのである。農政の大転換のなかで、朝日農業賞はその歴史的使命を果たし、98年度で終了した。本書は、36年にわたる朝日農業賞の軌跡を分析したものである。
目次
第1章 朝日農業賞の視点
第2章 どのような集団が受賞したのか
第3章 なぜ集団化だったのか
おわりに―農業の集団化要因を考える
資料 朝日農業賞中央審査委員の現地審査報告(抄録)
巻末参考資料(朝日農業賞の実施要領;受賞集団の活動目的、結合類型、企業形態の全体像 ほか)
著者等紹介
酒井富夫[サカイトミオ]
富山大学経済学部教授。1956年生まれ。東京農工大学卒、東京大学大学院農学系研究科(農業経済学専攻)博士課程単位取得満期退学。著書:『先進国家族経営の発展戦略』(全集「世界の食料 世界の農村 第6巻」農文協)、『論争・近未来の日本農業』(同27巻)、『早わかり農業法人のすべて』(家の光協会)、『新農業経営ハンドブック』(全国農業改良普及協会)、『米産業の競争構造』(農文協)、『地域農林経済研究の課題と方法』(富民協会)、『アメリカの遺伝子組み替え作物』(家の光協会)、『地域農業の再生マニュアル』(全国農業会議所)、いずれも共著
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