出版社内容情報
判断基準に乏しい「公道以外での交通事故」にまつわる判例を精選、ポイント解説。
実務上、交通事故にともなう損害賠償請求における過失相殺率(過失割合)の具体的な判断は、『別冊判例タイムズ38号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準』(判例タイムズ社)を参照することにより行われています。
同書はさまざまな交通事故の類型について、その基本となる過失相殺率・過失割合を多数掲載するものではありますが、駐車場・私道・建物敷地内といった「公道外」での事故については、その一部が掲載されるにとどまっています。
そのため、実務家(弁護士、損害保険会社の担当者等)においては、公道外で発生した事故での過失相殺率の判断に迷うことが少なくありません。
そこで本書は、『別冊判例タイムズ』を補完し、実務上の空白を埋めるべく、公道外事故の裁判例を網羅的に検討し、過失相殺率の判断にあたっての考え方や留意点を示すことを目的に執筆されました。
・第1章「駐車場」
・第2章「私道」
・第3章「建物敷地」
・第4章「その他の場所」(工場内、ゴルフ場、スキー場など)
における、平成以降の参考となる裁判例を100例、精選・解説しています。
個別の類似案件にて判断の指針となるだけでなく、通読することで公道外事故全般において過失相殺率の予測もできるようになる内容となっています。
【目次】
第1章 駐車場内での事故の裁判例
第2章 私道上での事故の裁判例
第3章 建物敷地内での事故の裁判例
第4章 その他の公道外での事故の裁判例
第5章 過失相殺率の認定方法とAI活用の課題



