出版社内容情報
フリーランスとして働く人は年々増加していますが、労働関係法制の適用がなく、報酬や待遇、業務災害に対する保護が与えられていないことが問題となっています。そこで、今年4月にフリーランスの保護を目的とした新法が成立しました。
本書は、フリーランスの実態と特徴を踏まえて問題点を整理し、新法を含むフリーランスに係る関係法令の適用について解説します。また、個別の課題に関する法政策のあり方について検討します。
内容説明
令和6年施行のフリーランス新法を網羅!働き方の特徴や現状を整理しながら、個別課題について掘り下げ、法政策のあるべき姿を提示する。
目次
第1部 フリーランスをめぐる法政策の現状(フリーランスの働き方 特徴と課題;フリーランス新法の目的と内容)
第2部 フリーランス保護の個別的課題(フリーランスの法的地位について―労働基準監督行政における課題と対応を中心に;フリーランスの契約と民法ルール;フリーランスと経済法(独禁法・下請法・フリーランス新法)
フリーランスの報酬の支払確保と最低報酬規制
フリーランスの安全衛生政策
労災保険特別加入・医療保険
フリーランスに対するハラスメント防止とワーク・ライフ・バランスの実現に向けて
プラットフォームとフリーランス保護
フリーランスの仕事の喪失時における所得保障制度検討―現行雇用保険法の構造分析を基点として)
第3部 フリーランスの実態と課題(フリーランスの実態と課題―フリーランス・トラブル110番の活動から;芸術・芸能分野におけるフリーランスの実態と課題)
第4部 まとめ フリーランス保護の未来(各章の概要と相互関係;フリーランス保護の未来)