出版社内容情報
組織づくりと人事制度の双方向からアプローチ
介護離職を防ぐ!
2030年、仕事をしながら家族等の介護にあたる「ビジネスケアラー」は約318万人となり、これによる経済損失額は約9.1兆円に上ると試算が発表されました(※経済産業政策新機軸部会(2023年3月14日開催)の資料による)。
このような状態において、仕事と介護の両立が難しい職場のままでは、従業員の介護離職を招き、人手不足の深刻化、技術の喪失、新たな人材の採用・育成コストなど、企業に多大な損失が発生します。
従業員も利益も守るためには、介護離職防止への対策が急務なのです。
そこで本書は、
・組織づくり
・職務・役割人事等級制度
の2本柱で、企業の意識や制度を変え、仕事と介護の両立を実現させるためのノウハウを網羅的に解説しています。
さらに、規程・書式の例も豊富に収録し、本編で得た知識を円滑に実務に取り入れることが可能となっています。
目次
1 多様な働き方が求められる背景
2 介護に直面しても活躍し続けられる組織づくり
3 多様な働き方を実現する職務・役割等級人事制度の構築理論
4 仕事と介護の両立を実現させる人事労務管理―東西プロセス株式会社のケースを通して
5 介護に関する制度と基礎知識
6 積極利用をおすすめする給付金や助成金等
規程集
書式・ツール集
著者等紹介
西村聡[ニシムラサトシ]
大学卒業後、大日本スクリーン製造株式会社で管理・企画業務を担当。その後、公益財団法人関西生産性本部に入局し、主任経営コンサルタントとして活動。平成22年6月に独立し、株式会社メディンを設立、代表経営コンサルタント。経済学修士。近畿大学非常勤講師、株式会社日本マンパワーマネジメントコンサルタント、一般社団法人日本職務分析・評価研究センター代表理事。NPO法人企業年金・賃金研究センター上席講師
吉岡規子[ヨシオカノリコ]
アイ・スマイル社会保険労務士法人代表社員/特定社会保険労務士。愛知県ワーク・ライフ・バランス普及コンサルタント。平成21年より13年間、自身の仕事と介護の両立を通し、介護離職せず乗り越えていける職場づくりの必要性を感じ、平成24年より自治体や企業、労働組合で「介護離職防止」「仕事と介護の両立支援」の講師を務める。ビジネスケアラーを支援するために、多様な働き方ができる職場の環境整備を進めるとともに、両立できる基盤づくりを目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。