出版社内容情報
相続が成功するか失敗するかの分かれ目は、ほんの一つの工夫や気遣い、たった一言のことば、ほんの少しの譲歩があったかなかったかに左右されます。
また、相続対策ブームが続いているとはいえ、「相続はお金持ちの話で自分たちは普通の家族だから大丈夫」と思っている人が大半で、他人事としてとらえていたため、思わぬ落とし穴に落ちてしまうケースもあります。
本書は、相続の成否を分けた事例を紹介し、相続診断協会で実施している「相続診断チェックシート」から危険度をチャートにして示し、その対策を探っていきます。
内容説明
“間違った節税対策で相続人の関係が悪化”“若くしておひとりさまが突然死したら?”“家督相続の遺言で兄弟姉妹紛争に”“見落としがちなお墓・お仏壇でトラブル発生”“遺産分割の放置で相続人が大人数に!”“良かれと思った養子縁組が不幸の始まり”成否を分けた相続対策30事例!
目次
第1章 「ウチは大丈夫」がいちばん危ない(遺産分割はお早めに!―25人の相続人で不動産を売るのに一苦労;専門家の連携の重要性と相続診断士の役割―円満に進むはずの相続で相続人が泣き出してしまう始末に ほか)
第2章 想いをかなえる遺言書(相続対策としてまず必要なこと―今の状況を知る;家族で決めた笑顔相続―笑顔相続達成の本当の近道とは ほか)
第3章 さまざまな家族のかたち(若いからまだ大丈夫?―おひとりさまが突然死するとこんなに大変なことに;財産管理ができない子どもがいる場合―家族信託や公正証書遺言、任意後見契約などで対策 ほか)
第4章 去りゆく人と相続人の交錯する想い(お仏壇はどうなるの?―見落としがちな祭祀財産がもめごとの原因に;協議がまとまりかけたところへ遺言書が―相続人それぞれの想いを調整することの必要性 ほか)