出版社内容情報
家族間において、お金の貸し借りや贈与、死後の手続きなどについては、口頭ですませてしまいがちです。
家族だから、ということでわざわざ契約を交わすなどという発想がそもそもなく、後々財産をめぐるトラブルなどにつながることもあります。
昨今は、超高齢化社会になり、相続や終活に関する意識が高まってきていますが、本来一番心を許せるはずの家族の間でも「言った」「言わない」という口約束によるトラブルが増え、家族だからと言って「暗黙の了解」では物事がすまなくなってきています。
たとえば、お金の貸し借りにしても、金銭消費貸借契約を交わして返済や利息の収受等をしっかりやっていないと、税務署から贈与ではないかと認定される恐れがあります。
家族間でも可能な限り契約を締結することがトラブル回避には有効であるとともに、挙証資料としても有効性を発揮します。
そこで、本書は「親しき仲にも契約あり」を実現する「家族間契約」の啓発書として、その作成手順と留意点を、具体的なひな型等を用いながら解説します。
内容説明
家族間での土地の売買やお金の貸し借りをはじめ、相続、贈与、結婚、離婚、同居、介護など、あらゆる場面での契約の結び方について、法務・税務・手続のプロが徹底解説。
目次
第1章 契約の基本的知識と家族間契約の概要
第2章 現金の貸借と不動産の売買・貸借
第3章 さまざまな贈与
第4章 夫婦間の契約
第5章 扶養と財産管理
第6章 家族信託
第7章 相続と遺産分割
第8章 配偶者居住権
第9章 おひとりさま用の契約
著者等紹介
木野綾子[キノアヤコ]
弁護士。早稲田大学政治経済学部卒業。13年間の裁判官生活を経た後、2010年に弁護士登録(第一東京)。2016年「法律事務所キノール東京」を開設し、現在に至る。専門分野は、相続、労働(使用者側)、不動産。一般社団法人「相続診断協会」法務委員、NPO法人「長寿安心会」副代表理事等
元木翼[モトキツバサ]
司法書士・行政書士。司法書士法人ミラシア・行政書士法人ミラシア代表社員。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業。千葉商科大学特別講師。大手司法書士法人の支店長などを経て、2017年開業。相続、後見・家族信託などが専門。相談実績は1,500件を超える。豊富な経験・事例を基に、“オーダーメイド”の認知症対策・相続対策のサービスを展開している
藤井利江子[フジイリエコ]
行政書士。地元金融機関に25年間勤務。2016年税理士法人アクセス入社。2017年行政書士法人アクセス設立とともに行政書士登録。笑顔相続サロン大阪代表
木下勇人[キノシタハヤト]
公認会計士・税理士。愛知県津島市出身。税理士法人トーマツにて非上場会社オーナーファミリーの事業承継対策に従事。2009年、名古屋で相続専門税理士法人を設立し、富裕層に対する不動産・財産コンサルティング、オーナー社長への事業承継コンサルティングを中心に業務を展開。2017年9月に東京事務所開設と同時にM&A支援事業も展開。東京税理士会麹町支部所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。